ご家族の皆さまへ

お子さまに障害があるかもしれない・・・

 

そう思われた場合、できるだけ早い対応が大切です。

乳幼児健診や育児相談など、できればご両親一緒に行かれることが良いかと思います。

(お子さんについての見解をご両親一緒に聞くことで、これからの子育てを一緒にスタートすることができるからです)

医療機関の受診が必要かどうか、また成長発達を進めるための療育についてなど、今後の指針のアドバイスを受けることができます。

 

近年、相談機関や教育も充実してきました。

専門家の力を借りながら、子育てを進めていくことができます。

 

とはいえ、言葉の遅れ、こだわりのあるお子さんの子育ては、本当に大変です。楽なものではありません。

ずっと振り回されっぱなしでクタクタ・・・

どうしてこんな、しんどいことばかりなのか・・・

いつになったら、楽になれるのか・・・

そんな気持ちが生まれることもあります。

同じくらいの年齢のお子さんを見ては、うらやましく思うこともあります。

 

でも、一番困っているのは、お子さん本人。

 

周囲で何が起こっているのかもわからない。

感覚過敏のために、音・光・におい・触れるもの、私たちには何気ないものさえ、つらく感じてしまう。

日々、不安と恐怖の中にいます。

他のお子さんには見られない、センセーショナルな行動も、不安や恐怖の現れです。

 

家族の皆さんは、どうか笑顔で優しく

「○○ちゃんは、こうしたかったんだね。こう思ったんだね」

「それは、いやだったね」

と、言葉がけをしてあげてください。

 

お子さんが、

「しんどいよ」「こわいよ」

と、ご家族に甘えられることも大切です。

「これはしんどいよね」「こわいんだね」

と、優しく受け止めてあげてください。

 

お子さんに大切なのは、

「自分の気持ちを受け止め、理解してもらえた」

「この人は私を不安や恐怖から守ってくれる」

そう実感できる経験の積み重ねです。

 

そして、

「自分は大切にされている、愛されている」

お子さんがこう思えることが、自身の不安や恐怖に立ち向かう原動力となります。

 

ご両親はぜひ他の保護者のお友だちを作ってください。

同じ立場の親同士だからこそ、話せること、分かち合えることがあります。

それぞれの違う姿と成長を認めあい、励まし合いながら、育てていくことは大切です。

 

将来を心配しすぎないでください。

あせらずに、いつもお子さんを大好きでいる気持ちを忘れずに、育ててください。

 

私たちも、何百人というこのタイプのお子さんに会って来ました。

どのお子さんもかわいくて素敵でした。

 

迷った時、悩んだ時は、遠慮なく相談機関に連絡してください。

心強い味方になってくれるでしょう。